LEBRA電 子顕微鏡(SEM) の取扱

設置場所: 電子線利用研究施設(物理実験B棟) 新棟2F 実験準備室1

機種: JSN-5200 (日本電子)

SEMの全体像


仕様:





立ち上げ手順

  1. チラー(水冷)をON(グリーンボタン)
    室温にも依るが, 通常はLで十分
    水冷の電源

  2. 配電盤(100V)で電源をON (左下)
    配電盤の写真

  3. 本体のキースイッチによってスタート
    排気系のウォームアップに15分掛かる(タイマーが設定されている)
  4. サンプルを設置する(VENT状態)

  5. VENT → EVAC (Readyになるまで待つ)
  6. 加速電圧を最初 は1kVに設定
    真空・電圧はLCDで表示されている
    操作パネル


  7. FILAMENT ダイアルが最小であることを確認して
    HTボタンをON, CRTをON
    操作ダイアル


  8. 加速電圧をゆっく り上げていく(フィラメントの寿命に影響)
    サンプルの凹凸が少ない場合は低電圧でよい
    このときSPOT SIZEダイアルは11時にしておく(デフォルト)
  9. LSPモードにして調整

  10. BRIGHTNESSダイアルを回して, 輝線をCRT中央へもっていく
  11. FILAMENTダイアルを上げていく(3時で飽和する)
    (とりあえず2時まで上げてBRIGHTNESS調整)
    輝線が, 上→下→上, とならないときはGunの位置調整が必要
    倍率を上げていって輝度が最大になるように位置調整

  12. フィラメントは最大より数%小さくして使用
    ( 60〜100µA @ 25kV )

  13. EXPボタンで照射(フォーカスを調整する)

  14. CONTRAST, BRIGHTNESS を調整する
    . . ._._._._._. . .
    ._._. . . . . ._._.


    という形状になるときが最適

  15. 視野を広げて(TV, PIC2, PIC3モード)サンプルの位置合わせ

  16. EXPモードで調整
    "倍率上げ→フォーカス調整" を繰り返し => 10万倍まで
    (VIEWモードにすると倍率x100で固定)

  17. CONTRAST, BRIGHTNESSを調整 => フォーカス調整
    フォーカスが合わないときはSTIGMAを調整(X,Y 1軸ずつ行う)

  18. PIC3にしてポラロイド撮影
    LCD横の PHOTO SPEED を調整し, シャッターを押す
    "A>" のように>が1つだとゆっくり(90秒)で綺麗な写真



終了手順

  1. VENTにして(30秒くらい待って)サンプルを取り出す
  2. 酸化防止のため, EVAC → Ready 状態にしておく

  3. キースイッチをOFF, 配電盤で電源をOFF
  4. 水は20分ほど流 したままにしておく